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AED(自動対外式除細動器)事始           2005/03/23


   3日間にわたり消防署で応急手当普及員講習があったので受講した。3年ほど前に受けた同講習 の技能認定期間が知らぬ間に過ぎていたため、再講習となったのだ。今回は心肺蘇生や応急救護の手当てばかりか、新たにAED(自動対外式除細動器)の使い方が加わっていたのである。

   AEDというのはここ最近公共の場に設置され始めた自動対外式除細動器のことで、2004年7月から一般市民も緊急時には使用できるようになった、心室細動(VF)や心室頻拍(VT)などの不整脈を除去する装置である。

   倒れている患者さんがいたとすると、まず周囲の安全確認、出血の確認をすることから始める。2次的災害や動脈性出血か否かをまず確認する。それらが問題ないとわかれば、意識があるか否かを調べる。肩をたたいて、「わかりますか?わかりますか?わかりますか?」と徐々に大きな声で、肩のたたき方も次第により強くして、反応をみるのである。意識がないとわかると、「誰か来てください!」とヒトを呼んで、「あなたは119番に通報してください!」「あなたはAEDを持ってきてください!」と具体的にヒトを指定して、声かけをするのである。

   まずは気道確保して呼吸確認。口元に耳を当て、呼吸を確かめるのである。ないとわかれば、人工呼吸を2回行う。この場合、感染を予防して、市販されている感染予防用のビニール用具を使うのが望ましい。次に循環サインの確認を行い、呼吸・咳き込み・体動を調べる。ないならば、心臓マッサージを15回行い、次に人工呼吸と心臓マッサージを215で全部で4回繰り返すのである。4回繰り返した後で循環サインの確認をするのだが、この間にAEDが到着すれば、AEDの電源を入れる。電極(パッド)を装着する際には、身体が濡れていないか?確認し、濡れていれば水をふき取り、貼付薬があれば外してやはりふき取り、ペースメーカーとか埋め込み式の装置があれば1インチ以上(3センチぐらい)離して電極(パッド)を装着するのである。中には毛深いヒトもいるので、パッドを貼って毛を抜き取ることで、装着しやすくするのである。AEDは自動的にメッセージを出すのでとてもわかりやすく、指示に従うだけでよいのである。次に解析ボタンを押すのだが、その際には周囲にヒトがいないように離れてもらう。電気ショック適応と判断すれば、指示があり、通電ボタンを押し、電気ショックが行われる。その際にも周囲から離れてもらうことが前提となる。

   3回のショックで心室細動が除細動されない場合には、心肺蘇生法(心臓マッサージと人工呼吸)を1分間施行し、再度AEDにより電気ショックの適応を評価する。また電気ショック適応となれば、再度3回のショックを行うことになる。この繰り返しとなるのである。

   以上が私が学んだAED事始であるが、公的な場所のAED設置が多くなればなるほど、今後この装置の取り扱いに多くのヒトが慣れ親しんでゆくのだろうと思うのである。

AEDの取り扱いだけでなく、心配蘇生法の習熟があってこそ、この装置が生きてくるのであろうと痛感した次第である。カーラーの法則や救命の連鎖については別の機会に述べたい。


                              本部長 河井正康


 
(参考文献)日本医事新報
No.4221 2005年3月19日号質疑応答Q&A「AEDによる除細動の回数」110112


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